建設委員会(県外調査)

2019年11月8日

11月6日~8日まで、建設委員会より県外調査に出かけてまいりました。今回の調査先は、広島県・岡山県・大阪府の3府県で、広島県西部建設事務所、広島市議会、岡山県議会、近畿地方整備局大阪港湾・空港整備事務所において、状況説明と被災地の現地調査を行ってきました。平成30年7月、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となった平成で最悪となった風水害です。

 

広島県西部建設事務所では、豪雨災害からの復旧・復興状況について伺いました。死者142名、行方不明5名、住宅被害15678戸、土砂災害1242箇所(23市町)という災害状況でした。200年に一度の大雨と言われたそうです。とにかく優先順位をつけ、復興作業を続けて、現在は2550箇所の6割弱まで復旧工事が進んでいるとの事でした。

 

広島市議会では、下水道局の防災対策(浸水対策))の施設調査を行いました。JR広島駅周辺地域の浸水に対して、都市の調節池としての機能を発揮する大洲雨水貯留池は、広島球場の下に位置しています。浸水対策用貯留槽7,000㎥×2(14,000㎥)、雨水再利用原水槽1,000㎥で、再利用として球場のグラウンドへの散水やトイレなどに使われます。その巨大槽の中に入りました。

 

岡山県議会では、復旧事業や防災対策事業が進んでいることから「おかやまの建設産業」人材確保プロジェクトの内容について説明を受けました。建設業界が協力して、親子体験教室や高校・中学へ出前講座を行い、年々参加者が増加しているとのことでした。一過性に終わらせないためにどうするか、どのような対策を考えていくと、人材確保につながるのか委員から活発に質問も出ました。

 

近畿地方整備局大阪港湾・空港整備事務所では、平成30年9月の台風21号により発生した災害から、特に津波・高潮対策の概要について説明を受けました。その後、大阪府咲洲庁舎展望台(コスモタワー)に登り、2025年大阪万博予定地を見ました。タワーの現在は空き店舗がほとんどで、人影もまばらで閑散としており、万博が起爆剤になるようにと期待がかかっているそうです。